人間万事塞翁が馬の諺の読み方と由来macライフあんちゃん13おすすめの諺
こんにちは。
macライフのあんちゃん13です。
【要約】
人生における幸・不幸は予測しがたいということを意味します。
一見すると良いことでも、後に悪いことにつながったり、その逆もあったりすることから、今この瞬間だけで判断せずに、長い目で物事を見る必要性を教えてくれています。
目の前の結果に一喜一憂しないで、どっしりと構えましょう。
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今回は、初の試み。
macライフあんちゃん13のおすすめの諺(ことわざ)です。
人間万事塞翁が馬
まず、【読み方】です。
じんかんばんじさいおうがうまと読みます。
くどいようですが、「人間」は(にんげん)ではなく、じんかんです。
【「人間万事塞翁が馬」の由来】
それぞれの言葉の意味
人間… 「世間」「世の中」
万事… 「あらゆること」「すべてのこと」
塞翁… 「塞(ひとりで)住む老人」
馬… 「老人が飼っている馬」
人は一度落ち込むと、その不幸が永遠に続きいつまで経っても良くはならないと思ってしまうものである。
そんな時に「人間万事塞翁が馬」(じんかんばんじさいおうがうま)という諺を思い出して欲しい。
《由来となったエピソード》
この諺の元の話は、中国の古い書物「淮南子(えなんじ)」に書かれています。
中国の北の方に占い上手な老人が住んでいました。
さらに北には胡(こ)という異民族が住んでおり、国境には城塞がありました。
ある時、その老人の馬が北の胡の国の方角に逃げていってしまいました。
この辺の北の地方の馬は良い馬が多く、
高く売れるので近所の人々は気の毒がって老人をなぐさめに行きました。
ところが老人は残念がっている様子もなく言いました。
「このことが幸福にならないとも限らないよ。」
そしてしばらく経ったある日、
逃げ出した馬が胡の良い馬をたくさんつれて帰ってきました。
そこで近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は首を振って言いました。
「このことが災いにならないとも限らないよ。」
しばらくすると、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまいました。
近所の人たちがかわいそうに思ってなぐさめに行くと、老人は平然と言いました。
「このことが幸福にならないとも限らないよ。」
1年が経ったころ胡の異民族たちが城塞に襲撃してきました。
城塞近くの若者はすべて戦いに行きました。
そして、何とか胡人から守ることができましたが、
その多くはその戦争で死んでしまいました。
しかし、老人の息子は足を負傷していたので、戦いに行かずに済み、無事でした。
長い人生では楽しい事や嬉しい事もあれば、辛い事や悲しい事もあるけれども、何が幸福で何が不幸かは直ぐに決まるものではない。
皆さんも嬉しい時には自己を律して、悲しい時には将来必ず幸せが訪れるものと信じて、毎日を明るく元気に過ごして欲しい。
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「人間万事塞翁が馬」という言葉の使い方
会話の中ではどのような使い方をするのでしょうか? 例文でチェックしていきましょう。
【例文】
「人間万事塞翁が馬だから、あまり落ち込まないで!」
このように、例えば落ち込んでいる友人や後輩を慰めるときに使うことができます。
仕事のミスや何か失敗をしてしまったとき、落ち込んでしまうのは仕方がないこと。ですが次のステップに進む必要もありますよね。この後に訪れるであろう幸せを信じながら前向きな気持ちでいることが大切なのかもしれません。
「人間万事塞翁が馬。油断しすぎるのは危ないよ!」
先ほどとは反対に、嬉しくて気持ちが舞い上がっている人に使うパターンも。
嬉しいことがあれば誰かに話をして自慢をしたくなるときもありますよね。でもあまりにも舞い上がりすぎていたり、周りの空気を読めずにその嬉しさが誰かを傷つけているなんてときも。嬉しいことがあっても油断せずに過ごすことが大切なのかもしれません。
「人間万事塞翁が馬」の類語にはどのようなものがある?
【類語】
禍福は糾える縄の如し
「禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)」の意味は、幸不幸はより合わせた縄のように表裏一体で予測ができず、交互にやってくるということ。人生が縄に例えられた様子はことわざの意味を想像しやすく、言葉の意味がわかりやすく表現されています。
「ここのところまさに禍福は糾える縄の如しという感じで、良いことと悪いことが交互に続いているよ」
沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり
「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」は、悪いときもあれば良いときもあるという意味で、人生には浮き沈みがあるということのたとえです。落ち込んでいるときにこのことわざを思い出せばなんだか心が少し軽くなりそうです。
「沈む瀬あれば浮かぶ瀬ありだから、今を乗り切ればきっと良いことがある」
失敗は成功のもと
「失敗は成功のもと」の意味は、失敗の原因を追求したり欠点を改善したりと冷静に対処することで、将来の成功に近づくことができるということ。こちらのことわざは馴染みのあるものですよね。失敗すると心が折れてくじけそうになりますが、このことわざを思い出して諦めないことが大切です。
「失敗は成功のもと! 失望することなんてないよ」
良いことだと思っていたら悪いことになってしまった、またその反対もなんて経験は誰にでもありますよね。ですが悪いことは良いことの前触れ。不幸だと思うときがあっても落ち込みすぎないで、仕事や人間関係、さまざまなことで「人間万事塞翁が馬」を心得て過ごしていきたいものです。
辛い事や悲しい事があったら、思い出して!
「人間万事塞翁が馬」
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